※「逆ソクラテス」の内容には、ほとんど触れておりません。
約5日で逆ソクラテスを読破しました。
もともと、読書が苦手でした。
僕が買うのは、流行りのビジネス本ばかりです。
有名人がおすすめしている本、インスタを見ていておすすめされていて目についた本、
その本を見た瞬間は、すぐにでも読みたいという感情があります。
本屋さんに行って、本を眺めて、「これだ!」と思って買っても、10ページも読んだら今まで買った本の上に積み上げられています。
なぜか、それは行動から逆算した読書をしていないからでした。
読書は、情報収集のツールの一つにすぎないと思います。
何の情報を得たいのかが明確になっていないのに、手に取った本を読み始めても、続かないのは当たり前です。むしろ、読み切れるほうがすごいです。
本を読み切ることが正義だとは思いません。
情報収集という点においては、必要そうな部分だけを読む、つまみ読みをしたほうが効率が良いとさえ思います。
ただ、僕は読み切りたい。最後まで読み進めないと気が済まないのです。
矛盾です。。。
本を読み切りたい気持ちはあるのに、飽きてしまう。
そんな僕ですが、遂に小説に手を出しました。
中学生のころに、休み時間に小説を読んでいたことはありました。
その頃は、恩田陸さんの「夜のピクニック」や「ネバーランド」などを読んでいました。
中学卒業以降は、小説は滅多に読まなかったのですが、ずっと読みたいとは思っていました。
趣味:読書(小説)ってなんかかっこいいですよね?
なんとなく憧れませんか?
そんな憧れを持ちつつも、何から読んでいいのわからなかった僕は、
流行りのビジネス書ばかり読んでいました。
そんな僕に、小説を読むきっかけをくれたのは、仕事の取引先の方でした。
その方は、僕よりも10歳ほど年上の男性で、結婚していて、既に高校生の子供もいます。
とても物知りな方で、一個人として尊敬しています。
相手方がどう思っているかはわかりませんが、
毎月、顔を合わせるうちに僕は親近感を持っていました。
単純接触効果ですね。
いろいろな雑談をしていくうちに、最近の出来事や僕の悩みを話すようになりました。
ある日、僕が「小説を読みたいと思っている。」と話すと、様々な小説家の本を紹介してくれました。
その中でも、僕がピンと来たのは、伊坂幸太郎さんでした。
主にミステリー小説を書かれている方で、映画化されている小説もありました。
僕は、伊坂幸太郎さんの名前は知らなかったのですが、映画化された「グラスホッパー」は、
名前だけ聞いたことがありました。
伊坂幸太郎さんの書かれた小説を調べるうちに、特に面白そうな小説を見つけました。
それが、逆ソクラテスです。
ミステリー小説って面白そう、5つの短編集で読みやすそう、と思ったのが、
読み始めた理由です。
どの話も、小学生が主人公です。
先入観をどう取っ払っていくかが各編でシチュエーションごとに違っていて、
飽きることがありませんでした。
本編の内容には、あまり触れませんが、
この本に出合えて、小説の面白さや伊坂幸太郎さんの作品に魅了されました。
今まで、1冊読み切るのにも苦労していたのに、
「逆ソクラテス」は、スラスラと読み進めることができて、
読み終えた後は、達成感と爽快感に満ち溢れていました。
次も、伊坂幸太郎さんの小説を読もうと思いますが、
何を読むかは決めていません。
今回は読み終えた勢いで、この文章を綴りましたが、
次回以降は、ちゃんとした書評を書けるように、
これからも本を読んでいきたいと思います。